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ゲド、ゲドリ。ゲドド軍曹であります!
夏休み第一日目。早起きして、一番の「ゲド戦記」、観ました。
う〜〜ん。贅沢な習作でしたね。

「悩み」が一つのテーマであるなら、アニメ造りに「悩む」監督の姿がうまくマッチして、その部分は意外な迫真をもって伝わってきました。
でも、1割カットしても物語には影響がでないであろうテンポは、習作としては、仕方が無いかなという範囲。
「ゲド戦記」というタイトルからくる印象と、大賢人ゲドの人物造形とストーリー構成は、もっと宮崎アニメらしい爽快感があってもよかったはず。(あ、違った宮崎アニメではなかった・・・。ま、いいじゃん、二代目ってことで!)
見ていて思ったのは、ゲドが、「ちょいワルオヤジ」化したカリ城ルパンあたりだったら、拍手喝采だったろうな、と。声は、鈴置さんあたりで・・・。マジメ過ぎたのかも。ゲドド軍曹とまでくだけなくとも、この作品の流れを、もう少しドラマとして盛り上げてくれれば、という「モッタイナイ」感があったのは事実。

パターンといわれようと、習作なんだから、狼に襲われるシーンからはじめては、いかが。「ナウシカ」冒頭nのユパ登場シーンと同じになろうと、やはり宮崎アニメの蓄積は、こうしたどこかで観たシーンの圧倒的存在感でもあるわけで、絵作りは、そうした蓄積に頼ればいいのですから、「物語」にもっと集中してもらいたかったところです。
ストーリーの骨格は悪くはなかったです。集中すべきは、物語に収斂する、キャラクターの魅力作りだったのではないでしょうか。
例えば、ゲドは、もっと大賢人らしく、なんでも知っていて欲しかったですね。できれば、「モノ探しの術」を使っていろいろなコトを見聞するシーンなんかも良いのでは。影にさいなまれるアレンを通じて、もともとのテーマである自分探しや、ゲドの過去も描けます。父殺しのシーンも、もう少し後半の山場で、回想で出した方がよかったのでは。
あと、最後のカタルシスを、テルーに持ってくるなら、やはりテルーの過去や、超常の兆しなどで、もっともっと、盛り上げられるはずです。アレンとの交流も、農作業を描いている暇があるならもっとできるでしょうに・・・。

つーワケで、ゲド、ゲドリ。次回作を期待しちゃおう。
author:南田操, category:映画/本/漫画語り, 15:51
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