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すごいぞ、セイザーX!
へたれ特撮担当のかおるです。
東宝+テレビ東京の超星神シリーズ、結局ずっと見続けています。東宝の等身大ヒーローというと「七星闘神ガイファード」というのがあったのですが、ローキック多用のアクションが面白くて(清水あすかさん出てたし)けっこうファンでした。アクションそのものは東映より東宝の方が好きかもしれない。
さてこのシリーズ。1作目のグランセイザーの時はまだシリーズじゃなかったのですが、2作目でいきなりシリーズ名がつきました。でも2作目のジャスティライザーはちょっとイマイチでして、映画で「セイザーX」ってのをやると聞いた時ですら、それが3作目絡みと思わなかったぐらいでして(汗)

そんなこんなで先週から始まったセイザーXですが、いやあ、面白い! ど、どうしちゃったんだ、このこなれ具合は!? 設定は宇宙海賊に支配されちゃった未来の地球から、宇宙海賊の侵攻の始まった2005年にヘルプを送り込んで、宇宙海賊を撃退しちゃおうって話です。
過去を変えたら未来は‥‥? なんて、凡人が発するような質問はこの際ムシしてください。そこらへんどうオチがつくのかわかりませんが、ドラゴンボールのトランクス(いやブルマか)よろしく、「ヤツラのいない未来があってもいい」ぐらいの思い切りの良さで進んでいって欲しいですな。

で、主人公のお祖父ちゃんがなぜか諸事情を知ってて、その孫が仲間に加わって変身することになります。現代人が一人だけ巻き込まれって意味ではタイムレンジャーのようでもありますが、タイムパラドックス無視を見ただけでもおわかりのように、とにかくあっかるいです。
攻めてくる海賊の側がまた、前2作からがらっと変わった剽軽トリオ。味方側も楽天家の主人公に、どこか天然な未来メンバー達ですから楽しい。

変身するのは男3人でそこにサポートがつくのですが、むくつけき外人さんだったりロボットだったり(公式ページを見たらスーツを着た双子の宇宙人らしいですが)見かけも個性もバラバラで面白い。ちなみにヒロインは主人公のサポーターです。
話の展開でどうとでもできるこの配置は偉過ぎです。だっていざとなったらサポーターを順番に変身させてもいいし、ロボット君たちの人間体を出してもいいし‥‥。この自由度は今後楽しみですね。

エンディングも前2作がへたれJ−POPだったのですが、今回は幼稚園で毎朝踊ってくれ!と言いたくなるような体操系。その上お楽しみコーナーで「挨拶はきちんと」とか「横断歩道は手をあげて」ってな標語がついてくるんですよー! カーレンジャーのが非常に印象的でしたが、実はスカイライダーとかも予告の中でけっこう色々言ってましたよね。
セイザーXではストーリーの中の一コマを取って標語に繋げてるところが良いです。初回なんか過去に来たばかりのクール系の子が初対面の主人公に少々無礼な態度を取るわけですが(←ストーリー的には自然)、標語コーナーでは「初めて会ったら挨拶でしょ、アド」とかってヒロインに怒られちゃうんですね。で「こんにちは」って挨拶をし直すという‥‥。これ頼むから最終回までちゃんとやって欲しい。

誰か「判ってる人」が入ったって露骨に判るこの成長ぶりはなんか快感ですよ、セイザーX! ということで週末の特撮はセイザーXと週中に録画したアストロ球団で始まる我が家です。アストロ球団はただの実写で特撮じゃないだろうが。
いや、予算の関係もあるのでしょうが、もっとたくさん特撮が入ってたら素敵だった気はします。球八をもっと大きくして(3mぐらい)、ボールは常に炎に包まれ、スライディングの土埃を20倍ぐらいにして‥‥。
ところで、ここまで来たらぜひ実写版「リングにかけろ」も見てみたい気がしてきました(笑)
author:ゲスト投稿, category:TVアニメ/特撮語り, 08:31
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騙し合い闘い合うライダーが好きですか?
かおるです。見てきました。マジレンジャーと響鬼の映画。
申し訳ありませんがネタバレあります。ご覧になってない方は読まないで下さい。

マジレンジャーは本当に面白かったです。とらわれのお姫様を王子様が白馬で助けに行って、結婚式の誓いのキスの寸前に助け出してくるって、もうパターン中のパターンなわけですが、良かった。心が洗われるような展開でした。
しかし最近の戦隊はレッドのお姫様抱っこがパターン化していますが究極的にやってくれましたね。ここまでやってくれると来年は使えないかもしれないお姫様抱っこ‥‥(←それはゲスト女優さんが可哀想なのでは?)

マンドラ坊やが大きくなるってこーゆーことだったのーっとか、山崎さんと叫びつつ一番肝心なところではちゃんと名前で呼んでくれるトコとか、お母さんの若い頃は出てくるし、曽我町子さんが素敵すぎるし(ぜひTVにも出演して欲しい!)、マジレンのファンには絶対お勧めな映画でした。
一つだけ言わせて頂ければ、グルームとレッドの一騎打ち。長回しの上実に良かったのでもう少し全身はいるように撮って欲しかった‥‥とおたくな希望を‥‥。いやほっといて下さい。


そして響鬼ですが。情報にうとい私はプロデューサーと脚本が誰かを知らずに見に行ったため、パンフを見て放心してしまいました(苦笑) すみません、この二人の組み合わせがかなり苦手なのです。
現実とは異なる劇中劇であって、時代劇の形式を借りた過去ファンフィクという意味ではうまい映画化だったと思います。お殿様ご乱心(違う)とか、それぞれのシーンも遊びとして楽しめました。
馬に乗るライダーは確かに見物だったし、現実と過去の交錯した終わり方も良かった。歴史物をバカにしたような言葉遣いがお正月の隠し芸大会のようなノリで気にはなったのですが、子供向けなのでわざとこうしたのかなと許せる範囲だったかな。


でも実は鬼達の中に寝返った奴がいて‥‥というオチには思わず「またかい!」とつっこみを入れてました。好きな人は多いのかもしれないけど、私はうんざりです。ここ何年かパターンになりつつある、騙し合い、闘い合うライダー達。今年の響鬼は久しぶりに協力し合うライダー達だったから嬉しかったのに〜。

少年明日夢は自分の兄は鬼のために死んだと勘違いして鬼を嫌っている。でも困った人を守りたいと立ち上がってくれた一人の鬼の優しさを見て、鬼に対して心を開いていく。だけどその鬼が悪(敢えて単純な言葉で言いますが)に魂を売った悪い存在だった。怪人がライダーに化けてたんじゃなくて、ライダーが寝返ってるってのが要チェック。

無邪気に仮面ライダーを見る子供達にそういう言い方をしていいんですか? 子供達が感情移入しているのはやはり明日夢だと思う訳で、それが鬼=ライダー=ヒーローを信じて、裏切られてしまう。
今日確かに、一見親切そうに見えるオジサンやお兄さんにくっついていくと危険な世の中なのは確かですよ。でも「ほーら危ないでしょ」と体現するのが「仮面ライダー」で本当にいいのか?

原作ライダーも2号は1号を倒すために作られたけど、悪から善に変わっても、善から悪には寝返らないだろうが! それとも最近の子供は何かが戦っていればいいのであって、ライダー同士が戦っていると嬉しさ倍々ドンだったりするのだろうか‥‥うーむ。
などと悩みつつ「やっぱり魅せるよね、ベテランは」としみじみと心に残ったのが、映画の前のオロ●ミンCのCMだったりするのでした(笑) どでかいスクリーンでもかっこよかったです、細川氏。
author:ゲスト投稿, category:TVアニメ/特撮語り, 22:18
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「マジレンジャー」という奇跡を劇場で!
最近狂っている、やまざき大志です。

かなり遅まきながら・・・こんなに凄い作品に出会えて、ありがとう!
完成された商品連動とストーリー構成に脱帽しつつ、
その一話一話で語られる物語のなんとストレートな感情と教訓!
子供番組かくあり!
定期的にマジ涙ながしながら、毎週楽しみにしているわけですが・・・

きっと様々な人たちが、その凄さを語っているに違いないので、ひとつだけ・・・
6/12放送のSTAGE 18「力をあわせて」なんか、その最たるもの。
「母の日」ですよ、その日は。
エピソード的には、前半の山場、冥府門を封じる話。
いろいろ設定的なことも、兄弟たちの活躍もあるんですが、
「母の日」に、母の力、描くんですよ!
ラスト、全員がカメラ目線で、「お母さん、ありがとう!」だぜ!
またもや、感涙!
いやいやそんなこと、当たり前ですよと、
歴代の戦隊をフォローされている方から突っ込まれるかもしれませんが
TV番組としての熟成度と、内容的な完成度は、歴代堂々の一位と
個人的に断言してます。

そう断言したのは、第一話放送直後だったのですが、
それが正しいと確信したのは、「山崎由佳」が登場したエピソードでした。

そうなんです!「「山崎さん」を出してくれて、本当にありがとう!
もう、他人事ではありません!
(まあ、これが言いたかったわけです。すみません・・・)

そんな中、山崎さんネタで、映画ですよ!
見るしかないでしょ! 花嫁ですよ! 
台風の中、完成披露に行ってきました!

舞台挨拶で、生・山崎さんですよ!
いやいや、劇場版! すごいぞ! 山崎さん!
え、えええええっ! 究極の青春戦隊ものだぁ!
大推薦!

大画面で、これだけ「山崎さ〜ん!」と連呼されたら、狂うってば。
さて、劇中何回、山崎さんと呼ばれたでしょう?
答えは、9/3の公開を待て!
author:やまざき大志, category:TVアニメ/特撮語り, 20:37
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シャンバラに往くんじゃない! 鋼の錬金術師
台風11号が上陸する前に、今日駆け込みで「劇場版 鋼の錬金術師」をみてきました。
予想より大勢の観客で、ファンらしき女性数人組が多数おりました。で、終わった瞬間、し〜〜〜ん、という、いわゆる間の悪い沈黙がしばし流れたのは事実でしょう。
印象を一言で申し上げれば、あんまり気持ちのいい作品ではないよね、ということ。それでも、原作(アニメ含)の圧倒的な魅力のおかげで、楽しむことは充分できましたが、はっきりいってこれまでのこの作品が築き挙げてきた偉大な足跡に対して、ちょっとモッタイナイのではないか、というところ。

そもそもこのタイミングで見に行くつもりはなかったのですが(ビデオで見ようという態勢でしたが)、8月17日の読売夕刊に、でかでかと本作品の映画評がのって、それがしかも「反戦」「社会派」などのあおりが踊っていたので、直感的にホントかねぇとギモンを感じて、本当のところは何かと見極めに行ってきたわけです。結果は、やはりね、ということでした。

「ハガレン」は、ああみえても、「イデオン」の正統なる後継にもっとも近い作品の一つです。
「等価交換」というテーゼをかかげ、物語世界のすべてを語る中で、生命と人間のなんたるかを問い続ける姿勢こそ、「鋼錬」の真の価値であるといえましょう。

馬場広信氏の評論は、評論としては、きちんとしたもので、「鋼錬」という素材を使って自らの思想を語ったわけですので、その意味では「評論」と言ってよいと考えます。しかしながら、残念なことに、映画研究家と称されていながら、映画の筋を正確に理解されていない点には驚きを禁じえません。確かに、エドを元の世界に戻そうと登場人物がそれぞれの思いで何とか「門」を開くが、その結果、「現実世界の人々が錬金術世界を滅ぼそうと攻め込んだ」と記述されており、作品からその主題を掬いだすくだりには評論としてのチカラがあり、映画を見ずに評論を読んだ僕は、「鋼錬」でよくもそのような凄絶な物語を作ったなと感心したのですが、事実は違っていました。
現実世界から、錬金世界を破壊するために兵団が行きましたが、それは、現実世界の「人々」の意思ではなく、正確には、「会長」と呼ばれた女性ボスキャラ一人の信念<錬金世界の超常の力への恐怖心>だったことが明らかに語られています。兵隊は、「門」をくぐるときにみんな死んでしまい、魔法力を手に入れた敵ボス一人で百人程度を操っているのです。ましてやその影のボス、ナチスのヒトラーは、錬金世界を滅ぼすのではなく、伝説世界から無敵の兵力を引き連れて来いと命令を出していると、他の登場人物から再三語らせているのです。錬金世界の首都の破壊は女ボスキャラの独断だったののです。アニメとしてのストーリーとしては、馬場氏が語った、凄絶な異文化同士が猜疑という呪いに負け互いを滅ぼしあって終わる有様を描いた作品には、なっていません。ちなみに、そのテーマは、すでに27年前に「伝説巨神イデオン」が真正面から語ったテーマに他なりません。

もう一点、この劇場版が反戦映画として優れた点としてあげているのが「子供の視点」で描きながら、子供の行動にも戦争を引き起こすに加担する確たる要素があり、その事実をきちんと描いている点だと馬場氏は指摘しています。
これも、その通りなら、見事な傑作なのですが、現実は無情です。
アルが、エドを現実世界から錬金世界へ連れ戻したために大破壊がおこり、自分の勝手が悲惨な破壊と戦いを招いたと半狂乱になる、という記述があります。エドをこちらに戻そうとした結果が、狂気の殺戮を導いたのは事実ですが、アルがそれを見て半狂乱となったとの記述は誤認です。愕然と打ちのめされ、その不条理を自らの罪と認識し、叫びもあげましたが、エドの「オマエはオレを連れ戻そうとしただけじゃないか」という言葉に直ちに救われています。そもそもこの演出が問題であるとは思いますが、事実としては、アルの精神は救われ、兄弟二人では災難の元凶である女会長の始末をつけに千両役者の大佐とともに雄雄しく立ち向かっていくのです。ラストもハッピーエンドの要素としてエドとアルは現実世界で生きるのですが、結局、アルのエドへの盲目的な思慕が目につく演出になっており、馬場氏が語った社会派としての高い志を感じる余地はありませんでした。

馬場氏の評論の通りであれば、それはそれで大変な傑作でした。しかし、ザンネンながら、そのような演出、表現にはとても及んでおらず、過大評価といわざるをえません。アニメという表現形式に対する習熟の問題もあるでしょうが、ストーリーとして語られた事実を無視して評論するのはいかがなものかと思った次第です。

僕の個人的な意見ではありますが、およそアニメで、反戦や、平和や愛をそのテーマとしない作品を見つけることは至難です。本来的な意味で「反戦」をいうのなら、まさに、太平洋戦争等を直接の題材としてあつかった「火垂の墓」や「はだしのゲン」などを指すのはいいとして、その中でこの作品にあえて、反戦をテーマとして取り上げ語ることは、正確な「鋼錬」理解と評価とはいえず、非常に皮相的な見方といわざるをえません。
扱いといい、論点といい、思わず身をのりだしてしまった馬場評論でしたが、この「鋼錬」をもって「反戦」といい、社会派と評価することには、わが国アニメ作品・マンガ作品の輝かしい歴史への理解不足を感じ、軽い失望を禁じえない、というのが率直なところです。

>今日はまず、馬場評論への反論だけになってしまいましたが、次回は、南田操の「評論」を載せたいと思います。乞うご期。
author:南田操, category:TVアニメ/特撮語り, 23:00
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